今日は、遺産分割について争いが起きたときの心構えについて書きます。
争いは、誰しも、避けられるのであれば、避けたいと思っています。争いごとは、煩わしいですよね。
しかし、争いを常に避けきれるとは限りません。
たとえば、遺産分割協議でほかの相続人があなたに一方的に譲歩を迫ってきたり、財産を隠して開示しないなどといったことが起きるかもしれません。
そのように、他の相続人が不合理な態度を取る場合は、あなたは毅然とした態度で臨む必要があります。
また、その結果として、相手との交渉が決裂するのであれば、やむを得ないという心構えでいる必要があります。
もし、逆にあなたがいかなる場合も争いごとを避けたいと考えるならば、あなたは相手の言いなりになるしかありません。
このように、他人と交渉するには、常に腹をくくって臨む必要があるのです。これは、相続であろうと、ビジネス上の交渉であろうと、同じ事なのです。
そして、「腹をくくる」ためには、交渉がうまく行かず、法律上の手続による解決を図る必要があった場合、どのような事態になるのか、ということを知っておく必要があります。
ポイントは、手続にかかる時間や費用、そして結果の見通しです。
これらを知ってしまえば、もう怖いことなどありません。交渉にも自信をもって臨むことができます。
まず、遺産分割調停にかかる時間は、少し古いデータですが、平成19年の統計で平均5.2ヶ月程度という情報があります。
費用は、裁判所に支払う費用は印紙代1200円と郵便切手代です。
不動産の価格に争いがある場合、鑑定費用(30万円~)がかかります。
弁護士費用は、相続財産の額や、相続人の数によります。私は、ご相談頂いた方が相続されるであろう金額を基準にして決めています。
遺産分割の細かい話は、下記のリンクに詳しく書いてありますので、参考にしてみて下さい。
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9-1-9 遺産分割調停